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民泊経営の失敗を防ぐには?実例から学ぶ原因と赤字を防ぐ対策を紹介

別荘民泊の始め方

#民泊開業

「初期投資を回収できず、借金だけが残る事態は避けたい」
「物件選びや運営代行会社選びに失敗し、毎月赤字になるのが不安」

民泊経営への参入を検討する中で、このような悩みを抱えている方も多いでしょう。

民泊市場への関心が高まる一方で、事前調査や収支シミュレーションが不十分なまま運営を始めると、想定より予約が入らず、赤字や撤退につながる可能性があります。

民泊経営の失敗を防ぐには、初期投資や固定費、立地、宿泊料金、運営代行会社など、収益を左右する要素を事前に確認しておくことが重要です。

本記事では、民泊経営で起こりやすい4つの失敗事例をもとに、資金ショートや近隣トラブル、無許可営業、運営代行による赤字の原因を解説します。

さらに、民泊経営で赤字に陥る7つの原因と、収支シミュレーションや物件選びを含む5つの対策についても整理しました。

民泊経営で失敗するパターンと具体的な対策を把握することで、赤字リスクを抑えた運営計画を立てやすくなりますよ。

この記事の執筆者

ココザス株式会社|& やど管理運営部別荘・民泊運営コンサルティング企業

この記事の監修者

池田 高輝不動産アセットマネージャー

民泊経営で実際に起きた4つの失敗事例

民泊経営で実際に起きた4つの失敗事例

他のオーナーがつまずきやすいポイントを知っておくことで、ご自身が民泊を運営する際にも、事前に対策を立てやすくなります。

ここでは、これから民泊を始める方に知っておいていただきたい、4つの失敗事例を紹介します。

1.初期投資をかけすぎて資金がショートした事例
2.騒音・ゴミ問題で営業停止になった事例
3.無許可営業が発覚し行政指導を受けた事例
4.運営代行会社とのミスマッチで負担が増えた事例

初期投資をかけすぎて資金がショートした事例

副業で民泊を始めたAさんは、「内装にこだわれば予約が取れるはずだ」と考え、家具や家電、装飾に多くの予算を割いてしまいました。 

その結果、初期費用に予定していた資金の80~90%を使い切り、運転資金がほとんど残っていない状態でオープンを迎えます。

しかし、営業を始めた時期が地域のオフシーズンと重なり、予約数は想定を大きく下回りました。

毎月の家賃や光熱費を本業の収入で補う状況が続き、数カ月で資金が底をついてしまいます。

最終的には本業で蓄えた貯金まで切り崩したものの、赤字を埋めきれませんでした。

その結果、借金だけが残る形で撤退を余儀なくされました。

騒音・ゴミ問題で営業停止になった事例

都内の賃貸マンションで民泊運営を始めたBさんは、オープン当初こそ順調に予約を伸ばしていました。

しかし、次第にゲストのマナーに悩まされるようになります。

とくに、複数名で滞在する外国人観光客が深夜まで大声で話したり、共用スペースにゴミを放置したりする状況が続きました。

そのため、近隣住民から管理会社へ苦情が寄せられるようになります。

管理組合はこの状況を問題視し、警察や自治体へ通報しました。

最終的にマンション内での宿泊受け入れを停止するよう求められ、Bさんは民泊運営を続けられなくなりました。

無許可営業が発覚し行政指導を受けた事例

Cさんは、「短期間だけなら見つからないだろう」と考え、必要な届出を出さずに民泊を始めました。

しかし、週末になるたびに不特定多数の外国人が出入りする様子を不審に思った近隣住民から通報が入り、無届での運営が発覚。

保健所から行政指導を受けたことで、宿泊客の受け入れを続けられなくなりました。

さらに、旅館業法違反による罰金や、物件オーナーから違約金を請求される可能性に不安を抱えることになりました。

運営代行会社とのミスマッチで負担が増えた事例

Dさんは本業が忙しく、民泊運営にかける時間を確保できなかったため、民泊運営代行会社へ運営業務を委託しました

予約管理やゲスト対応などを任せられると考えていましたが、実際には細かな確認や判断を求められる場面が多く、想定していたほど運営の負担を減らすことができませんでした。

さらに、トラブル発生時の対応が遅かったり、売上を伸ばすための価格調整や改善提案が十分に行われなかったりと、期待していたサポートとのギャップも感じるようになります。

代行手数料を支払いながら、自分でも一定の時間を運営に割かなければならない状態が続いたため、Dさんは委託する業務範囲や代行会社そのものを見直すことにしました。

このように民泊運営を代行会社へ依頼する場合は、料金だけでなく、対応してもらえる業務範囲やサポート体制まで事前に確認することが重要です

民泊経営で実際に起きた4つの失敗事例

民泊経営で失敗・赤字に陥る7つの原因

民泊経営で失敗・赤字に陥る7つの原因

民泊経営で安定した利益を得るためには、さまざまなポイントを適切に押さえる必要があります。

これらの判断を誤ると、想定していたほど予約が入らず、売上が伸びないまま赤字が続き、最終的に撤退を余儀なくされることもあります。

ここでは、民泊経営で失敗・赤字に陥りやすい7つの原因を取り上げ、それぞれの問題点や注意すべきポイントを詳しく解説します。

1.家具・家電や内装に初期費用をかけすぎている
2.家賃・清掃費・代行手数料などの固定費が高すぎる
3.宿泊需要を調査せず、集客しにくい立地を選んでいる
4.周辺相場や繁閑差を考慮せず宿泊料金を決めている
5.ターゲットとコンセプトが曖昧で競合と差別化できていない
6.清掃・ゲスト対応・ハウスルールの管理が不十分である
7.民泊の許可・届出や180日ルールを正しく理解していない

家具・家電や内装に初期費用をかけすぎている

民泊を始める前にコストをかけすぎると、運営開始後の収支を圧迫しやすくなります。

他の物件との差別化を意識するあまり、見栄えを重視して高級な家具や家電、インテリアを揃えると、初期投資の回収に長い時間がかかるでしょう。

さらに、リフォーム代や消防設備の設置費用など、見落としやすい経費の見積もりが甘い場合、オープン前に用意した資金の大部分を使い切ってしまうおそれがあります。

初期費用に予算を割きすぎず、運営開始後に必要となる資金も残しておくことが大切です。

家賃・清掃費・代行手数料などの固定費が高すぎる

毎月発生するランニングコストが高いと、民泊運営を続けることが難しくなります。

特に、賃貸型の民泊では、運営代行会社へ支払う費用に加え、売上の有無にかかわらず家賃が発生するため、利益が手元に残りにくい傾向があります。

固定費が高いほど、黒字化に必要な売上ラインである損益分岐点も上がるでしょう。

そのため、閑散期などに稼働率が少し下がっただけでも、赤字へ転落するリスクが高まります。

安定した民泊経営を続けるには、売上だけでなく、毎月発生する固定費を事前に把握しておくことが欠かせません。

宿泊需要を調査せず、集客しにくい立地を選んでいる

物件を選ぶ際に立地の調査を怠ると、集客が伸び悩む原因になります。

「家賃が相場より安いから」「たまたま手頃な空き家が見つかったから」といった、オーナー側の都合だけで物件を決めるのは危険でしょう。

外国人観光客が主要観光地へ移動する際の動線や、最寄り駅からのアクセス、周辺の利便性なども確認する必要があります。

こうした条件を軽視すると、どれだけ設備を整えても宿泊客が集まらず、想定した売上を確保できない可能性があります。

物件を選ぶ際は、家賃の安さだけで判断せず、宿泊客にとって利用しやすい立地かどうかを見極めることが大切です。

周辺相場や繁閑差を考慮せず宿泊料金を決めている

周辺エリアの相場を考慮せずに宿泊料金を設定することも、民泊経営で失敗する原因の1つです。

近隣の競合物件より料金が高すぎると、比較された際に選ばれにくくなるでしょう。

一方で、予約を増やそうとして料金を安くしすぎると、ゲストの質が下がるおそれがあります。

また、現地のイベントや季節ごとの需要に合わせて価格を調整する「ダイナミックプライシング」を導入していない場合、本来得られるはずの売上を取りこぼしかねません。

周辺相場や繁忙期、閑散期の違いを踏まえ、需要に応じて宿泊料金を見直すことが重要です。

ターゲットとコンセプトが曖昧で競合と差別化できていない

明確なコンセプトがない民泊物件は、競合が多い予約サイトの中で埋もれやすくなります。

ファミリーやカップル、ノマドワーカーなど、具体的なターゲットを想定せずに標準的な部屋を作っても、ゲストの印象には残りにくいでしょう。

誰にどのような体験や過ごし方を提供するのかが定まっていない物件は、価格以外の魅力を伝えにくくなります。

その結果、値下げ競争に巻き込まれ、安定した集客を続けることが難しくなるおそれがあります。

競合と差別化するためには、ターゲットを明確にしたうえで、物件の特徴が伝わるコンセプトを設定することが大切です。

清掃・ゲスト対応・ハウスルールの管理が不十分である

清掃やゲスト対応など、日々の運営管理をおろそかにすると、民泊の集客を左右するレビューの低下につながります。

例えば、髪の毛の取り残しや水回りの汚れなどの清掃不備は、ゲストから低評価を付けられやすいポイントです。

また、ハウスルールがゲストに十分伝わっていない場合、深夜の騒音やゴミ出しなどの問題が発生する可能性があります。

こうした問題が続けば、近隣住民とのトラブルに発展し、民泊運営の継続が難しくなりかねません。

レビューの点数が下がると、予約サイト内の検索順位にも影響し、さらに予約が入りにくくなる悪循環を招きます。

安定した集客を目指すには、清掃の質やゲストへの案内を一定に保ち、トラブルが起こりにくい運営体制を整えることが重要です。

民泊の許可・届出や180日ルールを正しく理解していない

各種法令や条例を正しく理解しないまま民泊を始めると、法的な制限によって運営できなくなる場合があります。

例えば、新法民泊には「年間180日以内」という営業日数の上限があり、これを超えて営業することは認められていません。

さらに、用途地域の制限によって民泊が禁止されているエリアで物件を契約すると、営業を始められない可能性もあるでしょう。

必要な手続きを行わずに無許可で営業した場合は、営業停止処分の対象となります。

物件を契約する前に、必要な許可や届出、営業日数の制限、地域ごとのルールを確認しておくことが欠かせません。

民泊経営の失敗を防ぎ赤字リスクを抑える5つの対策

民泊経営の失敗を防ぎ赤字リスクを抑える5つの対策

民泊経営の失敗や赤字を防ぐには、事前にリスクを把握し、適切な対策を講じることが重要です。

収支計画や物件選び、運営方法を見直すことで、安定した民泊経営を目指せます。

ここでは、民泊経営の失敗を防ぎ、赤字リスクを抑える5つの対策を紹介します。

1.撤退ラインまで決めた収支シミュレーションを行う
2.需要のある立地とターゲットに合った物件を選ぶ
3.費用対効果を見極めて優良な運営代行会社を選定する
4.多言語のハウスルールを整備して近隣トラブルを防ぐ
5.マンスリー賃貸との併用などで法規制に柔軟に対応する

撤退ラインまで決めた収支シミュレーションを行う

民泊経営で大きな損失を避けるには、感覚や精神論に頼らず、「数字とルール」に基づいてリスクを管理することが重要です。

民泊を始める前に、初期費用や固定費、民泊新法における年間180日の営業制限を織り込んだ収支計画を作成しましょう。

その際は、閑散期の稼働率や最低限必要な客単価、赤字を許容できる期間まで整理し、どこまで損失に耐えられるのかを数値化することがポイントとなります。

さらに、「3カ月連続で赤字が続き、改善の兆しがない場合は撤退する」といった損切りのルールも、あらかじめ決めておいてください。

客観的な撤退基準を設けておけば、赤字のまま無理に営業を続け、負債を膨らませてしまう事態を防ぎやすくなるでしょう。

需要のある立地とターゲットに合った物件を選ぶ

数ある競合物件の中から選ばれ続けるには、「集客が見込める立地」と「ターゲットに合ったコンセプト」を組み合わせることが重要です。

まずは、周辺にある競合物件の設備や料金、レビューの内容を確認し、外国人観光客からの需要が見込める駅周辺など、集客しやすいエリアを選びましょう。

そのうえで、想定するターゲットに合わせた空間作りを行うことで、物件の魅力を伝えやすくなります。

例えば、ファミリー層を狙う場合は、キッズスペースやベビー用品を用意すると、子供連れでも過ごしやすい環境を整えられるでしょう。

訪日外国人を対象とする場合は、和モダンな内装や日本文化を体験できるグッズを揃える方法が考えられます。

特定のゲストのニーズに合った部屋に仕上げることで、高い稼働率や客単価の維持につながります。

費用対効果を見極めて優良な運営代行会社を選定する

民泊の売上を伸ばすには、実務の多くを担う運営代行会社の対応力を、契約前に見極める必要があります。

手数料の安さだけで選ぶのではなく、レビューに影響しやすい清掃の質や、予約の取りこぼしを防ぐゲストへの返信スピードなども確認しましょう。

他の物件における運用実績や、契約前のやり取りを確認すれば、対応の丁寧さやサービスの質を判断しやすくなります。

また、運営代行会社へすべてを任せたまま放置するのではなく、オーナー自身も定期的に管理画面やレビューを確認することが大切です。

サービスの質が維持されているかを継続して確認することで、代行費用に見合った運営が行われているかを把握できるでしょう。

多言語のハウスルールを整備して近隣トラブルを防ぐ

近隣住民からのクレームやレビューの低下を防ぐには、文化や言語が異なるゲストにも伝わりやすいハウスルールを整備することが大切です。

例えば、ゴミ出しの方法をイラストで示した掲示物や、禁止事項を英語や中国語などでまとめた案内を室内に設置すると、言葉の違いによる誤解を減らせるでしょう。

騒音トラブルへの対策としては、室内の大きな音を検知すると通知するアラート機能付きのデバイスも役立ちます。

さらに、チェックイン前の案内メッセージでハウスルールや注意事項を明確に伝えておけば、ゲストも滞在中のルールを理解しやすくなります。

室内の案内と事前のメッセージを組み合わせることで、宿泊客によるトラブルを未然に防ぎやすくなるでしょう。

マンスリー賃貸との併用などで法規制に柔軟に対応する

住宅宿泊事業法(民泊新法)に基づいて運営する場合、民泊として営業できる日数は年間180日以内に制限されています。

そのため、営業できない期間の収入を補うには、ほかの運用方法と組み合わせることが有効です。

例えば、民泊として利用できない期間にマンスリーマンションとして貸し出せるよう、契約条件や募集内容を事前に整理しておきましょう。

対象期間に入ってからすぐに募集を始められる準備があれば、物件が稼働しない期間を減らしやすくなります。

また、観光客の予約が入りにくい閑散期には、出張や一時帰国などの需要を想定し、マンスリー賃貸へ切り替える方法も考えられるでしょう。

状況に合わせて運用方法を柔軟に切り替えることで、年間を通じた収益の安定につながります。

まとめ

まとめ

今回は、民泊経営で起こりやすい失敗事例と、赤字リスクを抑えるための対策を解説しました。

民泊経営の失敗を防ぐには、他のオーナーの事例から学び、物件選びや料金設定、収支計画、運営体制を事前に整えておくことが重要です。

一方で、「どの物件を選べば利益を見込めるのか分からない」「現実的な収支シミュレーションを作るのが難しい」「運営代行を利用しても利益が残るのか不安」と感じる方もいるでしょう。

こうした不安を抱えたまま民泊経営を始めると、想定外の費用や稼働率の低下によって、赤字に陥る可能性があります。

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