じゃらんに民泊は掲載できる?掲載条件・旅館業許可・予約を増やす運用方法を解説

「民泊をじゃらんに掲載したいけれど、自分の物件でも掲載できるのか分からない」
「Airbnbには掲載できているから、じゃらんにも同じように載せられるのでは?」
このように考えている方もいるのではないでしょうか。
じゃらんは国内旅行者への認知度が高く、民泊・貸別荘の集客チャネルとしても魅力的なOTAです。
一方で、住宅宿泊事業法に基づく民泊と、旅館業許可を取得した宿泊施設では、掲載できるかどうかの前提が異なります。
そのため、じゃらん掲載を検討する際は、まず自分の物件がどの制度に基づいて運営されているのかを整理することが大切です。
本記事では、じゃらんに民泊・貸別荘を掲載できる条件や、掲載までの流れ、予約数を伸ばすための運用ポイントについて分かりやすく解説します。
目次
じゃらんに民泊を掲載する前に知っておきたい基本条件

じゃらんは宿泊施設としての許可や運営体制を重視するOTAのため、どの制度に基づいて運営している物件なのかによって、掲載できるかどうかが変わります。
ここでは、じゃらん掲載を考える前に押さえておきたい基本条件を整理します。
2.旅館業許可を取得した民泊・貸別荘は掲載を検討できる
3.じゃらん掲載には宿泊施設としての運営体制が求められる
住宅宿泊事業法の民泊はじゃらん掲載の対象外になりやすい
住宅宿泊事業、いわゆる「民泊新法」に基づく物件は、じゃらんへの掲載が基本的に難しいと考えておく必要があります。
理由は、OTA側の掲載基準と住宅宿泊事業の制度内容が合いにくいからです。
民泊新法では、年間営業日数が180日に制限されており、この営業日数の制限は、じゃらん掲載を考えるうえで大きなポイントになります。
OTAは通年で在庫を販売する前提で運用されることが多いため、営業日数に制限がある物件は販売設計がしづらくなります。
さらに、じゃらんでは宿泊施設としての運営体制も重視されます。
例えば、フロント対応、緊急時の連絡体制、清掃品質、問い合わせ対応などは、ホテルや旅館に近い基準で見られることがあります。
そのため、住宅宿泊事業法に基づく民泊は、じゃらんが求める掲載基準と前提が合わない場合があります。
結果として、じゃらんは旅館業許可を前提にした掲載を基本としているため、民泊新法のままでは掲載が難しいケースが多いです。
ここを知らずに申請を進めてしまうと、途中で審査が止まったり、想定していた集客計画を見直す必要がでたりする可能性があります。
そのため、じゃらん掲載を検討する場合は、まず自分の物件がどの制度に基づいて運営されているのかを確認することが大切です。
旅館業許可を取得した民泊・貸別荘は掲載を検討できる
一方で、旅館業法に基づく許可を取得している物件であれば、じゃらん掲載を検討しやすくなります。
特に、1棟貸しの別荘や民泊型の宿泊施設では、「簡易宿所」として許可を取得するケースが多く見られます。
旅館業許可を取得していれば、住宅宿泊事業法のような年間180日の営業日数制限を受けずに運営できるため、じゃらんを含むOTAでの販売設計がしやすくなり、集客チャネルを広げる選択肢も生まれます。
もちろん、旅館業許可を取得するには、用途地域、建物の構造、消防設備、自治体ごとのルールなどを確認する必要があります。
運営上のルールや管理の手間は増えますが、その分、宿泊施設として販売できる幅は広がります。
ここで重要なのは、「民泊をやるかどうか」ではなく、「どの制度で宿泊事業を行うか」です。
同じ建物でも、住宅宿泊事業法で運営するのか、旅館業許可を取得して運営するのかによって、掲載できるOTAや収益の作り方は変わります。
じゃらん掲載を視野に入れるなら、物件選びや運営開始の段階から、旅館業許可を前提に設計しておくことが大切です。
じゃらん掲載には宿泊施設としての運営体制が求められる
AirbnbやBooking.com、じゃらんはいずれもOTAですが、掲載時に求められる前提やユーザー層は異なります。
ここを一括りにして考えてしまうと、掲載後の運用で思うような成果につながらない場合があります。
Airbnbは、個人ホストや民泊との相性が比較的高いOTAですが、じゃらんは国内旅行者向けの宿泊予約サイトとして利用されることが多く、利用者は「安心して泊まれる宿泊施設」を探している傾向があります。
そのため、じゃらん掲載では、単に部屋や建物を登録するだけでなく、宿泊施設としての完成度が重要になります。
具体的には、清掃体制、問い合わせ対応、緊急時の連絡体制、写真や宿泊プランの見せ方などを整えておく必要があります。
この違いを理解しないまま掲載先だけを増やしても、「Airbnbでは予約が入るのに、じゃらんでは思ったように売れない」ということが起こりやすくなります。
そのため、じゃらんで成果を出すには、単なる掲載先の追加ではなく、宿泊施設としての見せ方や運営体制を整えることが大切です。
| 区分 | 掲載可否 | 主な理由 | ポイント |
| 住宅宿泊事業(民泊新法) | ×(原則不可) | 年間180日制限・運営体制の差 | Airbnb中心の運用が現実的 |
| 旅館業(簡易宿所) | 〇 | OTA基準に適合しやすい | 1棟貸しの別荘と相性が良い |
| 旅館業(ホテル・旅館) | 〇 | 宿泊施設としての基準に適合 | 法規・設備要件が重くなりやすい |
じゃらん掲載が民泊・貸別荘の集客に向いている理由

じゃらんは、国内旅行者への認知度が高く、民泊や貸別荘の集客チャネルとしても活用しやすい媒体です。
特に、旅館業許可を取得している貸別荘や一棟貸しタイプの宿泊施設であれば、じゃらん経由で新たな宿泊需要を取り込める可能性があります。
ただし、すべての物件に向いているわけではないため、掲載条件や利用者層、運用面の特徴を理解しておくことが大切です。
ここでは、じゃらん掲載が民泊・貸別荘の集客に向いている理由を紹介します。
2.価格競争に巻き込まれにくく単価が安定しやすい
3.ファミリー層や法人利用など安定した客層に届きやすい
国内旅行者へのリーチが圧倒的に強い
じゃらんの大きな強みは、国内旅行者へのリーチです。
家族旅行やカップル旅行、車移動での短期滞在を検討しているユーザーに対して、訴求しやすい点があります。
特に、地方の観光地や別荘エリアでは、国内旅行者の集客が売上の安定につながりやすくなります。
海外需要に依存しすぎると、為替や国際情勢、航空便の状況などに影響を受けることがあります。
その点、国内需要を取り込めるじゃらんは、集客経路を分散するうえでも有効です。
週末稼働を安定させたい民泊・貸別荘にとって、じゃらんは検討しやすい選択肢と言えるでしょう。
価格競争に巻き込まれにくく単価が安定しやすい
Airbnbでは、エリアや時期によって価格競争が起きやすい場合があります。
一方で、じゃらんは「宿泊施設」として比較されることが多いため、価格だけで選ばれにくい傾向があります。
もちろん、安くすれば予約につながりやすくなる場面はありますが、写真や宿泊プラン、施設の魅力の伝え方を整えることで、単価を維持しながら予約につなげやすくなります。
特に、1棟貸しの別荘や高付加価値の宿泊施設では、じゃらんのほうが適正な価格で販売しやすいケースもあります。
単に安さで勝負するのではなく、宿泊体験の価値を伝えたい物件にとって、じゃらんは相性の良いOTAと言えます。
ファミリー層や法人利用など安定した客層に届きやすい
じゃらんは、国内旅行者にとってなじみのある宿泊予約サイトのため、安心感を重視するファミリー層や、法人利用のユーザーにも届きやすい特徴があります。
ファミリー層や法人利用は、事前に施設情報をしっかり確認したうえで予約する傾向があります。
そのため、施設のルールや設備、アクセス、宿泊プランを分かりやすく整えておくことで、予約につながりやすくなります。
また、長期的に安定した運営を目指すうえでは、どのような客層に選ばれるかも重要です。
民泊運用でゲスト対応や価格競争に悩んでいる場合、じゃらんを活用することで、客層の幅を広げられる可能性があります。

民泊・貸別荘をじゃらんに掲載するまでの流れ

民泊・貸別荘をじゃらんに掲載するには、旅館業許可の取得だけでなく、掲載に向けた事前準備も必要です。
ここでは、民泊・貸別荘をじゃらんに掲載するまでの基本的な流れと、掲載前に押さえておきたい準備のポイントを紹介します。
2.施設情報を登録してじゃらんの審査を受ける
3.予約につながる写真と宿泊プランを作成する
4.料金設定と在庫管理の仕組みを整える
旅館業許可を取得して掲載できる状態を整える
民泊・貸別荘をじゃらんに掲載するためには、まず旅館業許可を取得し、宿泊施設として販売できる状態を整える必要があります。
1棟貸しの別荘や民泊型の施設では、実務上、簡易宿所として許可取得を進めるケースが多く見られます。
ただし、旅館業許可の取得条件は地域や物件によって異なります。
用途地域、建物構造、消防設備、近隣対応などが関係するため、机上の知識だけで判断すると、申請段階でつまずく可能性があります。
物件を購入した後に「旅館業許可が取れない」と分かると、運営計画そのものを見直す必要がでる場合もあるため、行政への事前相談が重要になります。
施設情報を登録してじゃらんの審査を受ける
旅館業許可を取得した後は、じゃらんへの施設登録を進めます。
じゃらんの場合、施設名や住所、設備情報を入力するだけで掲載できるわけではなく、掲載に向けた審査があります。
この段階で重要になるのは、設備の有無だけでなく、宿泊施設として安定して運営できる体制が整っているかどうかです。
例えば、緊急時の連絡体制、問い合わせ対応、清掃品質、ゲスト対応の流れなどは、掲載後の評価にも影響しやすい部分です。
運営体制が曖昧なままだと、掲載後にトラブルや低評価につながる可能性があります。
そのため、施設登録の段階から「誰が、どのように運営するのか」を具体的に決めておくことが大切です。
予約につながる写真と宿泊プランを作成する
じゃらん掲載で成果を出すためには、写真と宿泊プランの作り方が重要です。
施設のスペックを並べるだけでは、ユーザーに滞在の魅力が伝わりにくい場合があります。
じゃらんでは、「誰と、どのように過ごせるのか」が伝わる写真やプランを用意することで、予約につながりやすくなります。
例えば、家族で過ごすリビング、友人同士で楽しむ食事、周辺観光と組み合わせた滞在など、宿泊後のイメージが湧く見せ方が大切です。
また、素泊まりプランだけでは、他の宿泊施設との差別化が難しくなる場合があります。
食事提携やアクティビティ、記念日利用などと組み合わせることで、その施設を選ぶ理由を作りやすくなります。
写真と宿泊プランは、単なる掲載素材ではなく、じゃらんでの予約率を左右する重要な要素です。
料金設定と在庫管理の仕組みを整える
じゃらんに掲載した後は、料金設定と在庫管理を継続的に調整することが重要です。
Airbnbと同じ感覚で料金を設定すると、じゃらんのユーザー層や予約傾向とズレる場合があります。
曜日別、季節別、連休、地域イベントなどに合わせて料金を調整することで、予約の取りこぼしや機会損失を減らしやすくなります。
また、AirbnbやBooking.comなど複数のOTAを併用する場合は、在庫管理にも注意が必要です。
在庫連携が不十分だと、ダブルブッキングや販売停止のリスクがでることがあります。
料金と在庫の管理を丁寧に行うことで、同じ物件でも売上や稼働率に差がでます。

じゃらん掲載後に予約数を伸ばす4つのポイント

じゃらんに掲載できたとしても、それだけで安定して予約が入るわけではありません。
掲載後は、写真やプランの見せ方、レビュー対応、OTAの使い分け、運営体制の整備など、日々の運用が成果を左右します。
ここでは、じゃらん掲載後に予約数を伸ばすために押さえておきたい4つのポイントを紹介します。
2.初期レビューを意識して清掃・対応品質を高める
3.AirbnbやBooking.comと併用して集客経路を広げる
4.自社運営が難しい場合は運営代行を活用する
民泊ではなく宿泊体験として魅力を伝える
じゃらんで予約数を伸ばすには、単に「泊まれる場所」として掲載するのではなく、宿泊体験として施設の魅力を伝えることが大切です。
利用者は宿泊先を探す際、部屋の広さや設備だけでなく、「誰と、どのような時間を過ごせるのか」まで含めて比較しています。
そのため、民泊の延長として情報を並べるだけでは、じゃらんのユーザーに施設の魅力が伝わりにくい場合があります。
誰が来て、どのように過ごし、どのような時間を持ち帰れるのかを整理したうえで、写真や宿泊プランに落とし込むことが重要です。
例えば、家族でゆっくり過ごせるリビング、友人同士で楽しめる食事スペース、自然を感じられるテラスなど、滞在シーンが具体的に想像できる見せ方は予約につながりやすくなります。
施設の設備を紹介するだけでなく、滞在後のイメージまで伝えることが、じゃらん掲載で予約数を伸ばすための大きなポイントです。
初期レビューを意識して清掃・対応品質を高める
じゃらん掲載後は、初期レビューの内容がその後の予約数に影響しやすくなります。
特に掲載直後は、最初の数件のレビューで施設の印象が決まりやすく、ユーザーが予約するかどうかを判断する材料にもなります。
レビューは単なる宿泊後の感想ではなく、今後の集客や信頼性に関わる大切な要素です。
そのため、掲載直後ほど清掃品質、問い合わせ対応、チェックイン案内、緊急時対応などを丁寧に整えておく必要があります。
小さな気遣いやスムーズな対応は、利用者の満足度につながり、良いレビューを得やすくなります。
また、レビュー返信も宿泊施設としての信頼感を高めるうえで重要です。
良いレビューにも悪いレビューにも誠実に対応することで、これから予約を検討するユーザーに安心感を与えやすくなります。
AirbnbやBooking.comと併用して集客経路を広げる
じゃらんは国内旅行者への集客に強いOTAですが、じゃらんだけで集客を完結させるよりも、AirbnbやBooking.comなど他のOTAと併用したほうが予約機会を広げやすくなります。
OTAごとに得意なユーザー層や予約傾向が異なるため、複数の集客経路を持つことで、稼働率を安定させやすくなります。
例えば、Airbnbは民泊利用に慣れたユーザーと相性が良く、Booking.comは国内外の旅行者に幅広く利用されています。
一方で、複数OTAを併用する場合は、料金設定と在庫管理を一体で考える必要があります。
在庫連携が不十分なまま運用すると、ダブルブッキングや販売停止につながる可能性があるため注意が必要です。
じゃらん、Airbnb、Booking.comを併用する際は、それぞれのOTAでどの客層を取り込むのかを整理し、物件全体の販売戦略として運用することが大切です。
自社運営が難しい場合は運営代行を活用する
民泊・貸別荘の運営には、予約管理、問い合わせ対応、清掃手配、料金調整、レビュー対応など、日々の業務が多く発生します。
本業が忙しい方や遠方に物件を持っている方にとって、じゃらんを含む複数OTAの運用をすべて自社で対応するのは負担が大きい場合があります。
そのような場合は、民泊・貸別荘に対応した運営代行を活用するのもひとつの選択肢です。
ただし、運営代行にすべてを任せきりにするのではなく、物件の方向性やOTA戦略など、重要な部分は把握しておくことが大切です。
特に、じゃらんでどのような客層を狙うのか、AirbnbやBooking.comとどのように使い分けるのかは、物件ごとに最適な考え方が異なります。
自社で管理すべき部分と外部に任せる部分を整理することで、無理なく安定した民泊・貸別荘運営を目指しやすくなります。

まとめ

今回は、じゃらんに民泊・貸別荘を掲載できるのか、掲載条件や掲載までの流れ、予約数を伸ばすための運用ポイントを紹介しました。
じゃらん掲載を検討する際は、まず住宅宿泊事業法の民泊として運営するのか、旅館業許可を取得して宿泊施設として運営するのかを整理することが大切です。
「自分の物件はじゃらん掲載を目指せるのか」「旅館業許可の取得から運営まで相談したい」と考えている方は、専門家に相談しながら進めるのもひとつの方法です。
& やど管理では、別荘民泊の運営を始めたい方や、所有している物件を活用したい方に向けて、許可取得後の運営設計やOTA運用、清掃・ゲスト対応まで幅広くサポートしています。
民泊・貸別荘の運営やじゃらん掲載を見据えた活用を検討している方は、まずはお気軽にお問い合わせください。





