民泊の宿泊単価を上げる方法とは?料金設定、サービス、内装・設備の工夫

民泊の収益を伸ばすには、稼働率だけでなく、宿泊単価を高めることも大切です。
ただし、単純に料金を上げるだけでは、予約が減ってしまう可能性があります。
民泊の宿泊単価を上げる方法としては、『料金設定』『サービス』『内装・設備』の3つの視点からアプローチするのが効果的です。
本記事では、それぞれの視点から、宿泊単価を無理なく上げるための具体的な方法を紹介します。
目次
民泊の宿泊単価を上げる【料金設定】の工夫

「値決めは経営」といわれるように、料金設定は民泊の収益を左右する重要なポイントです。
民泊の宿泊単価を上げる方法として、やみくもに料金を引き上げるのは得策ではありません。
料金が需要に見合っていなければ予約数が減り、結果として売上と利益が下がる可能性もあります。
大切なのは、需要に合わせて料金を設定することです。
ここでは、宿泊単価と稼働率のバランスを取りながら、民泊の売上アップにつなげる料金設定の工夫を紹介します。
需要に合わせて価格を変動させる
民泊の宿泊単価を上げる方法として、まず取り入れたいのが「ダイナミックプライシング」です。
具体的には、ゴールデンウィークや夏休みなどの繁忙期、土日・祝日、地域で大きなイベントが開催される日は高めに設定します。
一方、平日や閑散期など需要が少ない日は料金を抑え、空室を減らす工夫が必要です。
あわせて、周辺の競合施設の料金も定期的に確認しましょう。
立地や広さ、設備などが近い民泊と比較すると、自施設の適正価格を判断しやすくなります。
ダイナミックプライシングツールを採用する
民泊の宿泊単価を効率よく上げたい場合は、ダイナミックプライシングツールを活用する方法もあります。
代表的な民泊向けツールには、次のサービスがあります。
・Beyond
・Wheelhouse
・D+ 民泊 など
こうしたツールでは、サービスによって異なりますが、季節や曜日、イベント、予約までの日数、周辺市場の状況、自施設の予約状況などをもとに料金を調整します。
ダイナミックプライシングを自動化できるため、日々の料金調整にかかる手間を減らせるのもメリットです。
また、手作業だけでは見落としやすい需要の変化にも対応しやすくなります。
連泊割引や早期予約割引を設定する
通常料金を維持しながら予約数も確保したい場合は、連泊割引や早期予約割引を組み合わせる方法もあります 。
連泊割引は、「2泊以上で5%OFF」「7泊以上で10%OFF」といった形で、宿泊日数が長いゲストに割引を適用します。
連泊が増えれば、チェックイン・チェックアウトの回数が減るため、清掃やリネン交換などの負担を抑えられる場合もあります。
早期予約割引は、「30日前までの予約で5%OFF」など、早めに予約したゲストを対象にする方法です。
ただし、割引率を高くしすぎると、予約数が増えても利益が伸びない可能性があります。
民泊の宿泊単価を上げる【サービス】の工夫

民泊の宿泊単価を上げるには、設備を充実させるだけでなく、宿泊前からチェックアウトまでのサービス全体を見直すことも大切です。
アメニティや接客、口コミ対策、写真の見せ方などを工夫し、「この料金でも泊まりたい」と思ってもらえる付加価値をつくりましょう。
アメニティを充実させる
シャンプーやボディソープなどのアメニティも、宿泊施設の印象を左右します。
高価格帯の民泊を目指すなら、L’OCCITANE(ロクシタン)、THANN(タン)など、多くのホテルや宿泊施設でも採用されているブランドを取り入れるのも1つの方法です。
| ブランド名 | 特徴 |
| L’OCCITANE | 世界的に知名度が高く、高級ホテルのアメニティとしても採用されている |
| THANN | タイ発のナチュラルスキンケアブランド。ホテルやリゾートでも採用されている |
導入したアメニティは、予約サイトで写真付きで紹介すると付加価値が伝わりやすくなります。

当社で運営している貸別荘「COCO VILLA 奥湯河原」では、ドライヤーやアイロン、シャンプー、ボディーソープ、トリートメントをReFaで統一するといった工夫を取り入れております。
洗面台や浴室に並べたときにも統一感がでるため、写真でも訴求しやすくなります。
チェックイン・チェックアウトの利便性を高める
宿泊料金を上げるには、チェックイン・チェックアウト時のサービスを充実させる方法もあります。
具体的には、アーリーチェックインやレイトチェックアウトに対応すれば、ゲストが施設で過ごせる時間を長くできます。
ウェルカムドリンクや地域の特産品を用意したり、荷物預かりや送迎に対応したりすることも、宿泊体験の付加価値につながります。
ただし、高級感を出そうとして手続きを複雑にすると、かえって満足度を下げかねません。
ターゲットに合わせたサービスを用意する
狙いたいターゲットに合わせてサービスを充実させることも、宿泊単価を上げる1つの方法です。
次の表に一例をまとめました。
| ターゲット | サービス |
| 幼児のいるファミリー | ベビーベッド、子供用食器、絵本 |
| カップル | 記念日プラン、ウェルカムドリンク、間接照明 |
| ペット同伴客 | ドッグラン、ペット用ベッド、足洗い場 |
| ワーケーション需要 | 高速Wi-Fi、デスク、モニター |
クオリティの高い写真で施設の魅力を伝える

どれだけ設備やサービスを充実させても、その魅力が予約サイトを通してゲストに伝わらなければ、高い宿泊料金の設定が難しくなります。
撮影では、単に部屋をきれいに見せるだけでなく、「ここに泊まったら、どんな時間を過ごせるか」がイメージできる写真を意識しましょう。
次のポイントを押さえて撮影すると効果的です。
・部屋全体の広さや間取りがわかる写真を入れる
・サウナ、プール、露天風呂など高付加価値の設備を目立たせる
・間接照明やライトアップを活かした夜の写真も撮影する
宿泊単価を上げたい場合は、宿泊施設の撮影を得意とするプロのカメラマンへの依頼も検討してみましょう。
室内を広く見せる構図や光の使い方、サウナ、プール、露天風呂などの魅力的な見せ方を踏まえて撮影してくれます。
「& やど管理」ではプロのカメラマンが在籍しており、施設の魅力を写真を通じて伝えられるよう、体制を整えております。
ゲストの口コミを改善する
宿泊単価を上げるには、予約サイトで施設の魅力をアピールするだけでなく、口コミ評価を高めていくことも大切です。
どれだけ設備やサービスの良さを紹介しても、口コミ評価が低ければ予約につながりにくく、高めの料金設定もしづらくなります。
反対に、高評価の口コミが積み重なれば宿泊料金に対する安心感や納得感が生まれ、高めの価格設定もしやすくなります。
口コミを改善するには、単にレビュー投稿をお願いするのではなく、ゲストが不満を感じやすいポイントを先回りして減らすことが大切です。
| 改善ポイント | 具体的な工夫 |
| 清掃品質を上げる | 水回りや寝具、髪の毛、臭い、ホコリなどを重点的にチェックする |
| チェックインを簡単にする | 写真付き案内やスマートロック、アクセス動画などを活用する |
| 問い合わせ対応を早くする | よくある質問への定型文や緊急時の連絡体制を整える |
| 設備の使い方を分かりやすくする | 給湯、エアコン、サウナなどの利用方法を多言語で案内する |
「清掃が行き届いていない」「設備の使い方が分かりにくい」など、同じ指摘が繰り返されている場合は優先的に見直しましょう。
民泊の宿泊単価を上げる【内装・設備】の工夫

民泊の宿泊単価を上げる方法として、内装や設備の見直しも効果的です。
写真映えするインテリアや非日常感のある設備、滞在そのものを楽しめる設備を取り入れることで、「この宿なら高くても泊まりたい」と思ってもらいやすくなります。
内装のコンセプトを統一する
民泊の宿泊単価を上げるには、写真映えする空間づくりも大切です。
予約サイトで目に留まりやすい部屋は、競合物件より宿泊単価を高めに設定しても選ばれやすくなります。
そのためには、家具や照明、壁紙、小物を個別に選ぶのではなく、内装のコンセプトを統一するのがポイントです。
空間全体にまとまりが生まれ、写真でも魅力を伝えやすくなります。
宿泊単価アップにつながりやすい内装のコンセプトには、次のようなものがあります。
| コンセプト | 特徴 |
| 和モダン | 畳、木、障子など和の要素に、現代的な家具や照明を組み合わせる |
| 北欧スタイル | 白やグレー、木目を基調に、シンプルで温かみのある空間にする |
| ナチュラルテイスト | 木材、観葉植物、アースカラーなどを使い、自然で落ち着いた雰囲気にする |
| ホテルライク | 色数を抑え、上質な家具や間接照明を使って高級感を演出する |
| リゾートスタイル | ラタンや天然木、白を基調に、開放感や非日常感を出す |
| 西海岸スタイル | 白、ブルー、木目を組み合わせ、海辺を思わせる爽やかな雰囲気にする |
例えば、古民家なら和モダン、海沿いなら西海岸やリゾート、都市部ならホテルライクなどが考えられます。
付加価値の高い設備を導入する
民泊の宿泊単価を上げる方法として、「非日常感を演出できる設備」を導入するのも有効です。
特に競争の激しいエリアや、高価格帯の需要が見込める立地と相性のよい戦略です。
その分、ほかの民泊との差別化がしやすく、宿泊単価を上げやすくなります。
自施設の立地や建物の特徴、想定するゲストに合う設備を選びましょう。
| 設備例 | 向いている民泊例 |
| サウナ | 別荘、一棟貸し、自然豊かな立地 |
| ジャグジー | 別荘、一棟貸し、カップル向け |
| 露天風呂 | 温泉地、古民家、和モダン |
| プール | 海沿い、リゾート、ヴィラ |
| BBQ設備、大型テラス | 別荘、一棟貸し、グループ向け |
| 薪ストーブ、暖炉 | 高原、雪国、山間部 |
| 眺望を楽しめるテラス | 海沿い、高原、景勝地 |
こうした設備は、初期費用に加えて、維持管理費もかかります。
民泊の宿泊単価をいくら上げられるのか、稼働率や投資回収期間まで含めてシミュレーションすることが重要です。
滞在したくなる設備を充実させる
民泊の宿泊単価を上げるには、施設内で長く過ごしたくなる設備を充実させる方法もあります。
施設内で料理や映画鑑賞などを楽しめれば、宿泊施設そのものが旅の目的になります。
「寝るための場所」ではなく「滞在を楽しむ場所」にすることで、宿泊料金に対する納得感も高めやすくなります。
例えば、次のような設備が考えられます。
・大画面プロジェクターと本格的なサラウンドシステム
・ハンモックやデイベッドを備えたテラス
民泊の宿泊単価を上げる方法として大切なのは、高価な設備をむやみに増やすことではありません。
ターゲットの過ごし方を想定し、「この設備があるから、この民泊を選びたい」と思ってもらえるものを優先して導入することがポイントです。
民泊の宿泊単価に関するよくある質問

Q.コストをかけて民泊の宿泊単価を上げるメリットはありますか?
ただし、投資額が大きすぎると回収に時間がかかるため、費用対効果を確認することが大切です。
Q.民泊運営を代行会社に依頼すると宿泊単価を上げられますか?
民泊運営のノウハウを持つ代行会社なら、需要に応じた料金設定や予約サイトの改善、魅力的な写真・紹介文の作成などを通じて、サービスの質を高めながら適正な価格で販売できます。
まとめ

民泊の宿泊単価を上げるには、料金設定だけでなく、設備やサービス、予約サイトでの見せ方などを総合的に改善することが大切です。
施設の魅力を高めながら、需要に合った価格を設定することで、単価アップと稼働率の維持・向上の両立を目指せます。
宿泊単価を上げながら安定した民泊経営を目指すなら、「& やど管理」へご相談ください。
豊富な運営ノウハウを活かし、施設ごとの特徴や市場動向に合わせた運営をサポートします。
