Trip.comへの民泊の掲載方法|登録手順やメリットを解説

外国人旅行客からの予約を増やしたい、なかでもアジアから訪れる旅行者への販路を広げたい民泊オーナーにとって、Trip.comは有力な選択肢です。
一方で、掲載するには民泊の届出や旅館業の許可など、日本の法令に沿って営業できる状態にしておく必要があります。
この記事では、Trip.comへの民泊の掲載方法を中心に、特徴や掲載するメリット、予約数を伸ばすポイントをわかりやすく解説します。
目次
Trip.comとは?

Trip.comは、宿泊施設や航空券、鉄道、現地ツアーなどを取り扱うOTA(オンラインで宿泊・旅行商品を販売する旅行会社・予約サービス)です。
ホテルだけではなく、民泊も掲載することが可能です。
世界中で利用される大手オンライン旅行予約サイト
Trip.comの公式宿泊施設掲載ページでは、39の国・地域と24言語に対応し、世界4億人以上のユーザーを抱えると案内しています。
また、Trip.com Groupは、次の旅行関連サービスを展開しています。
・Qunar
・Skyscanner
・Travelfusion など
日本向けの民泊案内では、グループ内の複数サイトを活用した提携販売についても紹介されています。
アジアを中心に世界各国の旅行者が利用している
Trip.comの公式サイトによると、世界200以上の国・地域にわたる宿泊施設ネットワークを持ち、170万件を超える宿泊施設を取り扱っています。
韓国や台湾、東南アジアなどでブランド認知の拡大を進めています。
アジア圏からのインバウンド集客を強化したい民泊にとって、検討したいOTAといえるでしょう。
民泊やヴィラ、ゲストハウスも掲載できる
Trip.comではホテルだけでなく、次のような幅広いタイプの宿泊施設を掲載できます。
・ホームステイ(民泊)
・ファームステイ(農場などでの宿泊)
・ヴィラ
・ホステル
・ゲストハウス など
マンションタイプの民泊をはじめ、一棟貸し民泊や別荘などでも掲載が可能です。
また、施設規模にかかわらず登録でき、個人ホストと宿泊施設運営会社のどちらにも対応しています。
民泊の掲載先にTrip.comを選ぶメリット

Trip.comへの掲載には、初期費用を抑えて海外の販路を増やせるなどのメリットがあります。
詳細を確認しましょう。
初期費用なしで民泊を掲載できる
宿泊施設の登録・掲載に費用はかかりません。
初期費用をかけずに新たな集客チャネルを増やせるため、民泊オーナーも導入しやすいでしょう。
掲載が無料だからといって、予約に関する手数料まで無料になるわけではないため、注意しましょう。
アジアをはじめ外国人旅行者にアプローチできる
Trip.comを利用する大きなメリットとして、外国人旅行者への露出を増やせることも挙げられます。
そのため、Airbnbなど既存のOTAだけでは接点を持ちにくかった旅行者に施設を知ってもらえる可能性があります。
特にインバウンド比率を高めたい施設では、販売チャネルを広げる手段として活用できます。
日本語によるサポートを利用できる
Trip.comでは宿泊施設向けの電話やメールによるサポートも用意されています。
・メール:hotelsupport@trip.com
また、日本語で相談できるため、外国語が苦手なオーナー様も利用しやすいです。
実際に、筆者が電話で問い合わせた際には、日本人スタッフが対応してくれました。
サポートセンターでは、例えばオーナー様の次のような相談に対応しています。
・顧客管理
・マーケティング
サポート時間も長く、日本向けの民泊登録ページでは、ホテルサポートセンターの対応時間を日本時間9:00~22:00と案内しています。
ただし、Trip.comの別ページでは24時間年中無休のサポートも案内されているため、利用時に最新情報をご確認ください。
Trip.comへの掲載が向いている民泊

ここまでの内容を踏まえて、Trip.comへの掲載が向いている民泊を整理してみましょう。
アジア圏からのインバウンドを取り込みたい民泊
Trip.com Groupはアジアに大きな顧客基盤を持っています。
公表された2025年の旧正月の旅行動向では、日本はアジア旅行者に人気の旅行先の1つとなっています。
東京や大阪などの大都市に加え、高山や金沢、函館、高松といった地方都市への関心も高まっています。
複数のOTAを併用したい民泊
集客を1つのOTAだけに依存すると、ほかのサービスを利用している旅行者に施設を見つけてもらいにくくなります。
これに対して、Airbnb、Expedia、Trip.comなど複数のOTAを併用すれば、外国人旅行者との接点を増やせます。
ただし、掲載先を増やすほど在庫管理は複雑になります。
複数OTAを利用する場合の注意点は後ほど詳しく解説します。
ファミリーやグループ客を受け入れやすい民泊
一棟貸しや別荘、広めのマンションなど、複数人で泊まりやすい施設も、Trip.comへの掲載を検討しやすいでしょう。
Trip.com Groupの旅行データでは、アジア圏で家族旅行への需要が確認されており、長期滞在への関心も高まっています。
加えて、2025年の旧正月期間には、アジア太平洋地域の旅行者の平均滞在期間が最大10%延びたとしています。
Trip.comへの民泊の掲載方法

ここからは、Trip.comへの民泊の掲載方法を具体的に見ていきましょう。
民泊の届出・許可などを取得しておく
Trip.comへ登録する前に、まず民泊を適法に営業できる状態にしておく必要があります。
新規掲載する施設について「合法的に運営されている宿泊施設」であることを条件としており、必要な登録・ライセンス関係書類を保有し、確認を求められた際に提示できるよう準備しておく必要があります。
日本で民泊を営業する主な方法は、次の3つです。
・旅館業法に基づく許可
・国家戦略特区法に基づく特区民泊の認定
OTAへの登録を先に進めるのではなく、まず物件所在地の自治体などに確認し、必要な届出・許可・認定を済ませておきましょう。
1.eBookingのアカウントを登録する
Trip.comへの民泊掲載では、最初に宿泊施設向け管理システム「eBooking」のアカウントを作成します。
eBookingでは、次のような業務を行えます。
・施設情報の編集
・予約管理
・口コミの確認・追跡
・売上やトラフィック分析の確認
・プロモーションの設定 など
eBookingのアカウント作成は、Trip.comの宿泊施設掲載ページから手続きを始められます。
2.民泊施設の基本情報・写真・料金を登録する
アカウントを作成したら、民泊の施設情報、宿泊料金、写真などを登録します。
Trip.comでは、登録前に次のような情報を準備しておくことを推奨しています。
・施設タイプ
・連絡先
・施設の高解像度の写真
・決済に必要な情報 など
3.オンライン申請を提出する
必要な情報を登録したら、オンラインで掲載申請を提出します。
FAQでは、申請後、1〜3営業日以内に連絡があると案内しています。
※ただし、施設情報や提出書類の内容によっては確認に時間がかかる可能性があります。
余裕を持って申請しましょう。
4.審査後に電子契約を締結して販売を開始する
申請が承認されたら、契約内容を確認して電子契約を締結します。
その後、Trip.com側による掲載情報の確認を経て、施設が公開されます。
販売開始前には、宿泊料金や予約可能日などが正しく設定されているか確認しましょう。
Trip.comで民泊の予約数を伸ばすポイント

Trip.comに掲載しただけで、安定して予約が入るとは限りません。
予約を増やすには、掲載内容や料金設定などを継続的に見直すことが大切です。
客室・設備が伝わる写真を充実させる
OTAでは、旅行者が宿泊先を比較するときに写真が重要な判断材料になります。
外観やリビングに加えて、次のような設備を見せると、滞在時のイメージを持ってもらいやすくなります。
・浴室
・トイレ
・キッチン
・洗濯機・乾燥設備
・周辺環境
アジア圏からの旅行者には、家族やグループで旅行するケースもあります。
Trip.com Groupの旅行データでも、家族旅行や長めの滞在への関心が確認されています。
こうした旅行者を意識するなら、「ベッドはどのように配置されているのか」「洗濯や調理ができるのか」といった情報が写真だけでも把握できるようにするとよいでしょう。
料金と空室情報をこまめに見直す
宿泊料金は設定したまま放置せず、需要に合わせてこまめに見直しましょう。
繁忙期・閑散期だけでなく、曜日や連休、地域のイベントなどによっても宿泊需要は変化します。
特に民泊経営を始めたばかりの場合は、条件が近い施設の料金動向をチェックしながら、調整することが大切です。
アクセスや設備情報を海外旅行者向けに充実させる
Trip.comで集客する際は、外国人旅行者の視点で情報を作成することが重要です。
例えば、最寄り駅名や徒歩分数だけでなく、次の情報があると親切です。
・最寄り駅から施設までの経路
・チェックイン方法
併せて、Wi-Fiの有無、駐車場の有無、近隣のコンビニやスーパーなどを具体的に掲載すると、宿泊時のイメージを持ってもらいやすくなります。
口コミを確認し、投稿されたレビューに返信する
宿泊施設を比較するとき、口コミを参考にする外国人旅行者も少なくありません。
Trip.comのeBookingでは宿泊者の口コミを確認でき、投稿された口コミへの返信も可能です。
宿泊者から口コミが投稿されたら、できるだけ丁寧に返信しましょう。
高評価へのお礼だけでなく、改善を求める口コミにも誠実に対応することで、これから予約を検討する旅行者にも施設の運営姿勢を伝えられます。
Trip.comに民泊を掲載するときの注意点

Trip.comは無料で掲載を始められますが、費用や在庫管理については事前に確認しておきたいポイントがあります。
掲載無料でも予約成立時にコミッションが発生する
施設の登録・掲載に初期費用はかかりません。
ただし、予約が入った場合は、契約書に記載された料率に基づいてコミッションが発生します。
※具体的なコミッション率は、登録手続きの「契約」段階で確認できます。
複数OTAを利用する場合は在庫を一元管理する
AirbnbやExpediaなど複数のOTAへ同じ民泊を掲載する場合は、ダブルブッキングに注意が必要です。
1つのOTAで予約が入ったにもかかわらず、別のOTAで同じ日程が予約可能になっていると、二重予約が発生する可能性があります。
複数OTAへの掲載は集客の間口を広げられる一方、運用の手間も増えます。
掲載先を増やすときは、在庫管理まで含めて運営体制を整えることが大切です。
まとめ

Trip.comの公式掲載ページでは、世界4億人以上のユーザーがいると案内されています。
民泊やヴィラ、アパートメントなども掲載でき、登録・掲載時の初期費用もかかりません。
一方で、民泊の集客力を高めるには、国内外の複数OTAを組み合わせながら、保有する施設に合った販売チャネルを構築することが大切です。
Trip.comをはじめとしたOTAの活用や、民泊の運営・管理についてお悩みの場合は、「& やど管理」へお気軽にお問い合わせください。
所有施設の特徴やオーナー様の運営方針に合わせて、最適なOTAの選び方や運用方法をご提案します。
